不動産分野に関する最低限度の知識はFP試験から学ぶ事が出来ます。
初学者向けに学習の「導入」として記事を書いてみました。
いつもひとつBlogをご覧いただきありがとうございます。FPの試験には「不動産」という分野があります。今回はFP技能士試験対策で学習する際には
不動産を
①貸すとき |
②借りるとき |
③取得したとき |
④保有するとき |
⑤譲渡するとき |
の5つに分けて整理すれば効率的なINPUT・OUTPUTが可能ですが、今回は土地を
①貸すとき
②借りるとき
を中心に学習pointをご紹介していきたいと思います。
こんな方に読んで欲しい
・FP3~2級試験(不動産分野)を勉強しているけれど苦手としている方
・宅建士資格や不動産業界、または金融機関就職に興味のある方
などなど。
FP試験の不動産分野って、いろいろ難しいわよね
はい。FP試験で出題される不動産は、実は範囲も広く、暗記する項目が多いんです。なので1つ1つ知識を定着させていく必要があります。
FP技能士試験での不動産分野での出題範囲
FP技能士試験での不動産分野の出題範囲としては
1.不動産の見方・取引
2.不動産に関する法令上の規制
3.不動産の取得・保有に係る税金
4.不動産の譲渡に係る税金
5.不動産の賃貸
6.不動産の有効活用
と大きく6つあります。
不動産分野って、法令上の規制や税金などなんだかとても難しそうだわ
そうですね。私も最初、何が何だかわかりませんでした。だけど、自分の身近なモノ・コトに当てはめていきながら学習を進めていくと整理できるようになり、知識の習熟度がUPしました。 では、借地借家法の概要をザックリとみていきましょう!
借地借家法
借地借家法は、土地を「借りる」。又は、家(部屋)を「借りる」ためのルールを定めた法律です。
土地を借りる権利と家を借りる権利をまとめて借地借家法というのね!
はい。それでは、借地権の概要とPOINT確認。そして、借家権の概要とPOINT確認という順で見ていきましょう!
借地権は大きく2種類に分けられる
借地権とは、土地の持ち主から土地を借りて地代を支払いながら、建物の所有を目的とする権利です。
土地の地主→借地権設定者
土地の借主→借地権者
借地権でマイホームを建てる場合、なるべく費用を押さえたい方。地代は発生するけど土地の固定資産税や都市計画税を納めないで済むことが大きなメリットですね!
[普通借地権]
<契約の存続期間に関して>
・借地権の存続期間は「30年以上」でなければならない。
例)
・契約の存続期間を40年とすれば、期間は40年となる。
・契約の存続期間が30年未満で定めた場合は30年となる。
・期間を定めなかった場合は30年となる。
・借地権の存続期間終了後、借主が更新を要求した時は、建物がある場合に限って契約を更新したものとみなします。
・貸主が遅延なく正当な事由をもって更新を拒んだ場合には更新は行われません。
正当な事由の例)
・賃借人側の必要性が切実ではない場合
・土地の有効利用のために更新拒絶をする場合
・借地人が建物を使用していなかった
<更新に関して>
・最初の更新は20年以上、2回目以降は10年以上
<土地の利用目的>
制限なし。
<契約方法>
制限なし。という事は、必ず書面という訳ではない。
[定期借地権]
定期借地権とは、その名の通り期間を定めて土地を貸す権利です。定期借地権は大きく3つの種類に分類されます。
もしも「土地を借りよう」と思ったら、この表のどれに該当するかで進めていきます。
「土地を借りて、その土地の上に自分の家を建てたい」場合は一般定期借地権での契約となります。
「土地を借りてコンビニをやってみたい」場合には事業用定期借地権となります。
ここでのポイントは
①「公正証書」がどこで必ず登場するか?をチェックしてください。
②契約期間満了後、土地を返すときには原則「更地で返す」事を知っておいて下さい。
寝かせている土地がある人は、借地権を利用して土地の有効活用ができるわね。
はい。土地を寝かせているだけでは、土地の固定資産税だけを納め続ければならないですからね。土地の有効活用としては貸宅地や貸家建付地または月極(つきぎめ)駐車場などがあります。
過去問挑戦
【許諾番号2302K000002】
三択で答えを選んでください。解説は割愛し、ブログの説明欄を読めば解ける問題を掲載します。
Q1. 普通借地権契約の最初の存続期間は、原則として( )年とされ、契約でこれより長い期間を定めたときはその期間とされる。
1.10
2.30
3.50
答え:30年以上
Q2. 普通借地権を更新する場合において、その期間は、借地権設定後の最初の更新では( ① )年、更新の日からそれ以降の更新では( ② )年とされる。ただし、当事者がこれより長い期間を定めたときはその期間とされる。
1.①20 ②10
2.①20 ②30
3.①30 ②50
答え:2
Q3.事業用定期借地権契約を締結する方法として適切なものはどれか。
1.口頭でもよいが必ず第三者を交えること。
2.特に制限はない。
3.必ず公正証書で行うこと。
答え:3
借地権に関しては、普通借地権と定期借地権の違いと、定期借地権の種類・要点を押さえればいいわね。
はい。FP試験の不動産分野ではこの範囲はウォーミングアップ的な感じで出題されます。実は借地権よりも借家権のほうが出題される傾向が多いんです。
借家権って、賃貸契約の事よね?。確かに・・・賃貸契約を結ぶ際にはトラブル回避のために細かいルールがあるわね。
そうなんです。借家権は本試験でも良く出題されます。
さいごに
さいごまでご覧いただきありがとうございます。
今回は借地借家法の「借地権」を中心に説明しましたが、「借家権」の記事も投稿します。今後もひとつBLOGをよろしくお願いいたします。
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