これで完璧!6つの係数。

FP試験対策

いつもひとつBlogをご覧いただきありがとうございます。FP試験を進めていく中で最初に苦戦する分野が「6つの係数」です。ギターで例えるならば「Fコードの壁」ですね汗。

今回は3・2級の学科試験で活用できる解き方を紹介いたします。

FP2級にも対応している記事なので、FP技能士 2級試験 合格勉強法と併せてご覧いただけたら嬉しいです。

6つの係数とは

6つの係数とは、FP試験の学科や実技試験で頻出する分野です。複利運用した元金や利子を、どの係数に当てはめて答えを出していくか?です。本試験では、問題文の文章(文脈)をよく読んでどの係数かを選び、数字を代入するなどして答えを導きだしていきます。

私もFP試験勉強している時に最初の大きな壁でした。

<span class="fz-12px">うちな~さん</span>
うちな~さん

私も同じです。単純にキーワードや語呂合わせで係数を丸暗記しても苦戦しました。

6つの係数の定義を確認

[終価係数](将来)

 今現在、手元にある元本が、一定期間の複利運用した場合、元利(元金と利子)合計はいくらになるかを計算するための係数。将来いくらになっているか?

例)今、手元にあるお金を複利運用した場合x年後にどれくらいになっているのか?

[現価係数](今)

一定期間後(将来)の目標金額を達成するために、現時点で元本がいくら必要かを計算するための係数。

例)x年後に複利運用で○○万円を貯めるために「」いくら必要か?

[年金現価係数](今)

一定金額を一定の間に均等に受け取るために「今」必要な元本を計算するための係数。

例)将来、毎年○○万円の年金を受け取りたい場合、いくらあれば良いか?

[年金終価係数](将来)

毎年一定額を複利運用しながら積み立てをした場合、一定期間「後」の元利合計を計算するための係数。

例)積み立てた場合、将来の元利合計はいくらになるか?

[資本回収係数](将来)

一定金額を一定期間均等に取り崩した場合の毎年の受取額を計算するための係数。

例)借り入れたお金(ローン)を返済する場合、毎年の返済額はいくらか?

[減債基金係数](今)

積み立てにより目標とする金額を達成するために必要な、毎年の積立金額(将来必要な「」の積立額)を計算するための係数。

例)x年後に○○万円を用意するために毎年いくら積み立てる必要があるか?

名称も内容も似ているので、これを暗記するのは容易ではないわね。

<span class="fz-12px">うちな~さん</span>
うちな~さん

これから説明する表に当てはめると問題が解けるようになりますよ!

6つの係数 攻略公式

※「 複利・年利」と「積み立て」の両方の言葉が出てくる場合、「積み立て」を優先する。

6つの公式は、お金を運用した場合、どうなるのか?という問題なのですが、係数を[将来(未来)][現在(今)]の2つに大別してさらに、係数を3つずつに分けて表を作成します。

将来(未来)に必要な係数としては

  • 終価係数
  • 年金終価係数
  • 資本回収係数

現在(今)必要な係数としては

  • 現価係数
  • 減債基金係数
  • 年金現価係数

です。この表で問題を解くカギがあって、それは「キーワード」欄にあるそれぞれの係数に関連したキーワードです。説明よりも実際の過去問をみながら確認していきましょう。

「取り崩し」がキーワードなので、資本回収係数or年金現価係数のどちらかになるのですが、この問題の場合、元本(今)いくら必要か?ではなく毎年の取崩し金額(将来)を聞いているので、答えは資本回収係数となります。

この問題では、「複利」と「積み立て」という両方のキーワードが出てきますが、このような場合には 「積み立て」のキーワードに該当する係数を使います。年金終価係数or減債基金係数のどちらかとなります。この問題では、目標金額900万!。15年間積み立てるために必要となる毎年の積立金額(今現在積み立てないといけないお金)はいくらか?ときいているので、答えは減債基金係数となります。

 この問題では「ローン」というキーワードなので、資本回収係数or年金現価係数のどちらかとなります。ローンを組んで毎年そのローンを返済していくという事は、将来(未来)に渡っていくら必要か?という事になるので、答えは資本回収係数となります。

 凄い。解けるようになってきた。でも、ただのキーワード暗記だけではなく、文脈もしっかりと読み取って、将来のことなのか、それとも現在のことを問われているのかという読解力が必要だね。

<span class="fz-12px">うちな~さん</span>
うちな~さん

はい。私も最初は表を丸暗記してましたが、しょっちゅう間違えていました。問題文をしっかり読まないといけないですね。では、次に2級学科の問題も見てみましょう!

不適切な選択肢は3となります。

表を確認していきながら解説を見ていきましょう。

1.適切 100万円を5年間複利運用した場合の元利合計なので終価係数となる。

2.適切 5年後に100万円を得るために、今現在必要な毎月の積立額を聞いているので減債基金係数となる。

3.不適切 「受け取る」ために必要な元本(今)は年金現価係数となる。

4.適切 5年後に100万円を得るために必要な元本(今)は現価係数となる。

まずは表を書けるようにしよう

 6つの係数の問題に関しては、この「表」を書いて事象を当てはめて解いていきます。試験では、問題用紙の余白などを利用してしっかりと表を書いて問題を当てにいきましょう。

さいごに

 いかがでしたか?FPを学習するうえで最初に苦戦する6つの係数ですが、この表を活用してしっかりと点数がとれるようになってくれれば幸いです。
 個人的な感想としては、6つの係数は特に「文章読解力」が必要なので、しっかりと問題文を読むことを意識してください。6つの係数に関する解き方は他にもたくさんあります。数ある解法の中から自分に合った解き方で点数をGETできるようにしましょう!

コメント