CBT試験は、新たな挑戦への一歩です。
ひとつBLOGをご覧いただきありがとうございます。
金融財政事情研究会(きんざい)は2023年10月1日より。日本FP協会は2024年4月4日より・共に、3級試験がCBT方式での試験に移行することとなりました。そして、2025年4月より、2級試験もCBTでの実施が決定しました。今回はそれによって想定されることや、メリット・デメリットをお伝えしたいと思います。
[こんな方に読んで欲しい]
・仕事や育児で忙しい。自分で計画したスケジュールで受験がしたい。
・PCでのネット試験に不安がある方。
・CBT試験で受験できる検定試験勉強を複数同時進行していて、同じ日にダブル受験などをしたい。
CBT試験注意事項(きんざい)
2024年度より、FP3級試験はCBT試験に移行されました。
3級CBT試験の流れ
[きんざい・FP協会共通]
・きんざい又はFP協会HPより、CBT試験専用のアカウントを作成(マイページアカウント)
運営を株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ(以下、「CBTソリューションズ」)に委託します。
・設定したメールアドレスに届いたメールよりリンクして受験者マイページログイン
・受験する試験科目(学科や実技)の選択
・受験地区、受験会場、受験日時を選択
・受験料支払い方法を選択。コンビニ払いを選択した場合は、申し込み後3日以内に入金してください。
・持ち込みNGは、携帯電話、筆記用具、計算機、参考書、六法等は認められていません。
・遅刻は試験開始時刻から30分までは認めます。
※以下の日程は試験を受ける事が出来ません(休止期間)
・2024年1月20日(土)- 2024年1月31日(水)
・2024年3月1日(金)- 2024年3月31日(日)
・2024年5月26日(日)~2024年5月31日(金)
・2024年12月27日(金)~2025年1月6日(月)
・2025年3月1日(土)~2025年3月31日(月)
CBT試験とは
CBTとはComputer Based Testingの略で、PCを利用して実施する試験のこと。「WEBテスト」のことです。
CBT試験を採用している試験を紹介します(一例)
- 漢字検定(2~7級)
- 日商簿記検定(3・2級)
- 秘書検定(3・2級)
- ITパスポート
CBT方式を採用している試験って増えているんですね!。漢字検定もCBT試験があるって驚き!
そうですね。漢字検定のCBT試験の場合、専用のタブレット端末とキーボードを使って試験を行うみたいです。これも「時代」ですね!
CBT試験移行の詳細
[日本FP協会]
2023年7月に協会HPより、「3級FP技能検定」の学科試験及び実技試験とも、2024年4月より全国で随時時実施できるCBT試験へと移行するとのお知らせがありました。
[金融財政事情研究会(きんざい)]
2023年9月10日(日)と2024年1月28日(日)に従来通りの紙試験を実施したのち、2024年度以降は全面的にCBT方式に移行する(紙試験は廃止)。ただし、激変緩和措置として対象とされた地域については当面の間、特例措置として年1回の紙試験を実施するとのお知らせがありました。
随時、実施団体HPを確認した方がよさそうですね。
注意が必要です!
2024年4月1日現在、きんざい・FP協会各HPで2級試験のCBT試験を2025年度から実施する事を発表しています。
CBT試験のメリット
・ペーパー試験会場(人混み)が苦手な方には、CBT試験は受験しやすい
・合否が即時で判明(毎月1日から末日までに受検した場合、合格発表は翌月15日前後になる。)
・受験者は受験会場や時間を自由に選択できる
・自然災害や悪天候又は諸事情により試験直前に変更やキャンセルなど柔軟に対応できる
自分のスケジュールで受験できることはとてもありがたいですね!。
ほんとそうですよね。資格試験の統一テスト(ペーパー方式)の試験日は土曜日や日曜日に設定されているのがほとんどです。土日に仕事がある方などはCBT試験はとてもありがたいですよね。
CBT試験のデメリット
ペーパー統一試験のように問題の持ち帰りが出来なくなるので、自分がどこで間違えているのかがはっきりと分からない。不合格の場合、次の対策を打ちにくくなる。
- 自分で試験日を設定できるという事に甘えて、先延ばしにしてしまう恐れがある。
- 受験希望日に枠が空いてい場合があり、必ず希望日に受験できるとは限らない。
- 不合格したとしても、すぐにリトライできる便利さが己の覚悟を弱め、安易に挑戦するがゆえに受験費用の総額が増えていくのではないか?。
- PC操作が不慣れな場合、普段との勝手が違って本来の実力を発揮できないのではないか?。
- 試験問題の傾向や各分野の正答率、法改正分野がどのように出題されているのか不明。
私の感想も含めて、皆さんはどう思われますか?
少子高齢社会で、人手不足と言われる昨今。IT技術の進化によって検定試験を実施する運営側も、コスト面や便利さの視点で見た場合、CBT試験に移行することは自然な流れかもしれません。
統一試験の場合5月・9月・1月という試験月にどうしても仕事や育児、その他の理由で、指定された試験日に受験できない方々の立場に立って考えてみると、とてもありがたい事だと思うようになりました。
時代の変化に対応できる柔軟な思考になるためのひとつのきっかけとなりました。
CBT試験に対して不安な方へ。
安心してください。CBT試験はマークシート方式の試験と相性が良いのです。紙で解いていたものが、パソコン画面上に表示されるだけです。ペーパー試験で解いて、答えをマークシートに鉛筆で塗りつぶすという作業が、CBT試験では答えの選択肢を選んでその答えの番号をポチっと選択するだけです。市販のテキストや問題集も「CBT試験対応」も多く販売されています。そして、私が紹介した「耳学」や、しっかりとした「スケジューリング」が大事です。
CBT試験の対策で気を付けること
皆さんは、誤字脱字のチェックをする場合、紙の文章とパソコン上の文章どちらの方が誤字脱字チェックを見落としがちですか?。私はパソコン上の文字を誤字脱字を見逃します。逆を言えば、紙の文章を読んで誤字脱字を見つけることが多いです。
パソコン画面上の問題を「しっかり読む」ことです。紙の試験でも同様に問題文をちゃんと読まないと正しい答えを導く事が出来ません。
最後に
CBT試験は「いつでも受験できる」をウリにしていますが、実際には早めに予約を入れないと希望日に受験できません。試験センターの座先に限りがあるからです。よって、CBT試験を受ける際には必ず受験日を設定して、受験予約を行っていそこから逆算して学習スケジュールを立てて行動を起こすのが良いでしょう。
前述でもお伝えした通り、CBT試験で実施するのは3級の学科試験と実技試験です。2級・1級はペーパー(紙)の統一試験です。ペーパーでもCBTでも、やはり過去問を解きまくることが重要です。時代の変化に対応できるようになるきっかけですね。
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