誰も教えてくれない。FP的マイホーム購入後の家計運営について

その他

 いつもひとつBlogをご覧いただきありがとうございます。今回は、FP技能士として、マイホームを購入するにあたって、当たり前すぎて誰も教えてくれない「何をどのように進めていって、住宅購入後の効率的な家計運営方法」です。

こんな方に読んでほしい

・これからマイホーム購入を検討している方

・今あるお金でマイホームの頭金?、それとも数年間お金を貯めてマイホーム?で迷っている方。

・マイホームを購入した後にFPや資産運用などに興味を持った方

※専門的な事を記事にしているブログやサイトも多くありますが、そのような記事を理解するための事前準備的な感じで記事を書きました。

マイホーム購入って、ワクワクとドキドキが入り混じりますよね。FPの知識はマイホーム購入にも役に立つんですか?

<span class="fz-12px">うちな~さん</span>
うちな~さん

はい。人生の中で「一番の高い買い物」と言われるマイホーム購入に関して、FP試験で出題される「ライフプランニングと資金計画」「不動産分野」が、実生活に役立ちます。

頭金全額投入して住宅ローンを組んで家を買おうとしたら大変なことになると気づいた件

 様々なマイホーム購入関連の情報がありますが、私たち夫婦も沢山の情報を調べた結果、貯金(頭金)を投下して住宅ローン返済額を少しでも押さえようと考えていました。ところが、調べてみると、住宅を購入する時と購入したに、いろいろなお金が必要になる事に気づき、貯金を投下せずにフルローン。しかも変動金利で住宅を購入する運びとなりました。

 今回は住宅購入後、何にどれくらいの費用が掛かるのかをわが家の事例を基にお伝えしていきたいと思います。

住宅ローンの条件と定義を再確認

 住宅ローンとは、新築(建売り含む)や中古マンションの住宅を購入したり、改築したりする際に金融機関などからお金を借りるローンです。よって、原則、車や家具家電費用を住宅ローンの金額に上乗せして、ローンを組むことはできません

最近は諸費用を含めて住宅ローンが組める金融機関も増えてきている。

 前述した通り、住宅ローンはあくまでも「家を買うために借りるお金」です。しかし、最近は金融機関によっては、住宅ローンの中に自動車ローンの残金や他金融機関からの借入金等をまるごと含めることもできます。しかしこのような場合は審査や条件が厳しくなるので、金融機関に問い合わせてみるのが1番です。

住宅購入時の諸費用

マイホームを購入するにあたり、必要となる「諸費用」は大きく見積もって

戸建ての場合、土地建物代金の6~12%

新築マンションの場合、物件価格の3~6%

となります。

という事は、3,000万円の戸建てを買うので、3,000万円の12%は360万円ね。

<span class="fz-12px">うちな~さん</span>
うちな~さん

はい。でも最近は購入に伴う費用も住宅ローンに組み入れてくれる金融機関が増えているので、気になる金融機関のHPをチェックしてみてください。大切なポイントとしては、住宅購入費の約1割は諸費用に該当するので、住宅購入の予算をしっかりと決めておくことが大事です。

背伸びして身の丈以上する金額の家は買っちゃダメってことね!

[戸建て・土地付きの場合]

・仲介手数料

・契約書印紙代

・登録免許税

・司法書士報酬

・火災保険料

・住宅ローン用印紙代

・住宅ローン事務手数料

などです。 ここで重要なのが、上記費用は住宅【購入時】に必要な費用です。

住宅購入【後】の費用

マイホーム購入後は住宅購入金額の5%(住宅購入金額が3,000万円の場合、150万円となる)は諸費用として準備していた方が良いです。

1.家具家電代

2.引っ越し代

3.不動産取得税

4.土地の固定資産税

5.住宅の固定資産税

6.住宅性能評価書(任意)

家具家電に関しては、この際まとめて買い替えようと思う方もいると思いますが、財布の状況を確認しながら少しずつ買い替えていっても良いのかと思います。

数千万円のローンを組んでいるから、金銭感覚がマヒしちゃいそう。

<span class="fz-12px">うちな~さん</span>
うちな~さん

そうなんです。ホント金銭感覚がマヒしてしまいます。

賃貸からマイホームに引っ越すとなると、エアコンなどは新たに購入しないといけないわよね。

<span class="fz-12px">うちな~さん</span>
うちな~さん

はい。建売り物件の場合には必ず寸法を測って購入する家具家電のサイズをチェックしましょう。また、設計住宅の際も同様に設計図などで事前に購入する家具家電のサイズを把握しておくといいですね!

マイホーム取得「後」の税金

・不動産取得税→1度きり

・固定資産税→土地と建物の固定資産税。年に4回納める。納付書が届いたら、銀行窓口で年払いなどに変更することもできます。

※登録免許税は登記手続きに関する税金なので、基本的に住宅取得時に納めます。

不動産取得税

 マイホーム購入後には、土地と建物の不動産取得税というものを1度だけ納めます。不動産の所有権移転の登記をしてから、おおむね半年以内に住宅の不動産取得税と土地の不動産取得税の2つの納付書が届きます。なお、住宅を新築した場合などは、価格決定手続きが必要となりますので、戸建て住宅よりも納付書が届くのに時間がかかります。

納める税額って、いったいいくらかかるのかしら?

<span class="fz-12px">うちな~さん</span>
うちな~さん

土地や家の面積によって金額は異なるので、お住いのエリアを管轄する県税事務所や市町村役場に問い合わせると、おおよその金額を教えてくれる場合があります。

問い合わせる際のコツとかがあれば教えてください。

<span class="fz-12px">うちな~さん</span>
うちな~さん

はい。問い合わせても行政側はおおよその金額を「目安」としてお伝えするので、その際には購入した住宅の土地・建物の面積㎥と坪数を答えられるように準備しておいてください。

1坪=3.306㎥ 覚えておいてください!

固定資産税について

 マイホーム購入後は、土地と建物の固定資産税を納めないといけません。固定資産税は年に4回納付書が届きます。その分の費用もちゃんと準備しておいてくださいね!

土地と建物の固定資産税額ってどれくらいなのかしら?

<span class="fz-12px">うちな~さん</span>
うちな~さん

 FP試験でも履修する範囲なのですが、「土地評価額」というのがあって、その評価額に基づいて土地の固定資産税が決定されます。ちなみに令和6年(2024)は土地の固定資産評価額の評価替えの年となります。土地は、場所や地域によって土地の「価格」が異なるので、固定資産税額を確認したい場合にはお住いの市町村に確認してください。土地や家屋の坪数やお住いのエリアを役場の方に伝えると、おおよその金額を教えてくれます。

固定資産税の減額措置について

 固定資産税の減額措置とは、新築一戸建て住宅(建売り含む)の固定資産税を3年間、半額に減額する措置です。 マンションの場合は5年間、半額に減額されます。上記措置の適用期限は、2022年度税制改正で2年間延長され、2024年3月31日までとなってます。

うわぁ。凄い。これは嬉しい。浮いたお金で旅行にも行けるわね。

<span class="fz-12px">うちな~さん</span>
うちな~さん

 ちょっと待ってください。(;’∀’)

この措置で固定資産税が3~5年は半減されますが、そのお金を住宅維持費等にストックしておいた方が良いです。住宅は資産にもなりますが、年月が経てば修繕が執拗な個所や買い替える消耗品があるので、そこはライフプランをしっかり「見える化」したうえで考えていきましょう!

収支の「見える化」をする

 私の住んでいるエリアは、毎年4月・7月・12月・2月の末日が固定資産税の納期です。住宅購入後はいろいろお金がかかります。私たち夫婦は、子供はいませんが

・車を2台所有しています。毎年5月には自動車税の納付。2年毎の車検。

そのほかにも

・妊活費用

・自動車ローンの返済
など支出がたくさんです。固定資産税が半額の期間は、その分を貯蓄に充てて贅沢を控えてます。そして、毎年の住宅ローン控除で戻ってくるお金も貯蓄に当てています。

 ある程度まとまった金額になれば自動車ローンの返済から完了させ、住宅ローンを繰り上げ返済するかもしくは投資に充てるかを検討中です。

税金やローンの引き落としなど、前もって支出月が判明している内容は「見える化」しておいた方が良いわね。

<span class="fz-12px">うちな~さん</span>
うちな~さん

 そうですね。住宅を購入していなくても、向こう3年間くらいは何にどれくらいお金がかかるのか?というライフイベント表を作成しておいた方が良いですね。

最後に

 2024年以降は、省エネ基準ZEH(ゼッチ)などを満たさないと住宅ローン減税制度が活用できなくなります。マイホーム購入のハウツー本には

・住宅ローンを借り入れる金融機関比較

・固定金利と変動金利のメリットデメリット

・戸建てかマンションか

・持ち家か賃貸か

のアドバイスはとても勉強になりました。しかし今回私は、住宅購入マニュアルなどのハウツー本には詳しく書かれていない住宅購入後の「家と暮らしを維持していく方法」を書いてみました。不動産営業職の方も、セールストークに購入「後」に必要な費用の部分をご提案できれば営業成績UPに繋がるのではないでしょうか。

今回の記事は以上となります。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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