ひとつBLOGに読んでいただきありがとうございます。
このブログは資格取得を目指す方を応援するための勉強BLOGです。 さて、今回は全国経理教育協会主催の所得税法能力検定2級試験(以下所得税法2級)で絶対に捨てられない「第3問」対策を行ってまいります。
まずは、第3問の構成から説明していきたいと思います。
第3問の構成
所得税法2級の第3問では「資料」に基づいて問題を解いていきます。
どのような「資料」を使用するんですか?
はい。毎回の出題される「資料」の内容というのは、だいたいこんな感じです。
「販売業を営むAさんがいます。Aさんの令和X年分の納税申告額をチェックし、金額を修正をして再計算して申告納税額を回答欄に記入をする」というものです。試験では4つほどの「資料」を見て答えを答案用紙に記入していきます。
この資料の意味を理解するための予備知識などは必要ですか?
10種類の所得の計算方法と、あとは簿記で習う損益計算書の読み方等が必要ですが。。。。
しかし、そこは「裏ワザ」があるので、詳しい部分は追って解説したいと思います。
他に注意することはありますか?
はい。「資料」とは別で「付記次項」(10個ほど)があり、「資料」に表示されている事項に「付け加え」として記載されたものがあります。
付記次項について
第3問では、「個人事業主の本年分の総所得総額を計算しなさい」という内容なので付記次項では最初に確認しておきたい以下の項目を必ずチェックしてください。
- 青色申告書の提出の承認を受けているか否か。
- 棚卸資産の評価法及び減価償却資産の償却方法について届け出を行っているか?
- 事業に関して帳簿書類を備付け、すべての取引を正規の簿記の原則に従って記録をしているか?
- 確定申告書等の提出を電子情報処理組織(e-TAX)を使用しているか?
その際、資料(損益計算書や不動産の譲渡情報など)を活用し、付記次項(資料に付け加える補足的な説明)も確認して、問題を進めていきます。
なんだか不安になってきたわ。話を聞くだけで難しそう。。。
大丈夫です。損益計算書を読み取る知識も必要ではありますが、試験では「ココだけ押さえろ」という部分があるので、そんなに不安にならないでも大丈夫です。私自身、簿記は勉強中ですがそんな私でも合格できました。
雑収入の内訳について
所得税法2級の試験では、雑収入の内訳については、本業と本業以外の収入を分ける作業の事を言います。 詳しくは別の記事でレクチャー記事を投稿いたします。
たぶん、予想だけど雑収入の内訳って10種類の所得を分けて計算することですか?
大正解です。まさにその通り。
収入-必要経費=所得となります。 雑収入の中には、本業以外にも不動産所得や一時所得、雑所得などが含まれています。これらの雑収入を分類して、しっかりとそれぞれの「所得」を計算する事が出来るか?が重要なのです。
本問に出題される「資料」について
所得税法2級の問題で出てくる資料ですが、過去問を分析の結果、4つの資料で構成されています。
資料1.損益計算書
資料2.譲渡所得を求めるために必要な譲渡に関する資料
資料3.医療費や社会保険料、生命保険料等の費用に関する資料
資料4.同居親族等の人的控除に必要な情報がまとめられた資料 上記4つの資料をみながら、計算して答案用紙に答えを記入していきます。ここでも裏ワザがありますが、同時に暗記しなければならない部分もあります。
第3問の点数内訳配分
直近の過去問において、所得税法2級の第3問(60点)を分析していくと、以下のような配点内訳になっております。しかし、この配点内訳は試験毎に異なる場合もあるので、Ⅰ~Ⅴの計算がすべてできるようにして60点満点を狙うようにしましょう!
Ⅰ.各種所得の計算(@3点×12=36点)
10種類の所得を求める計算問題です。
収入-必要経費=所得
この計算式は所得税計算の基礎になります。
Ⅱ.課税標準額の計算(@3点×1=3点)
先のⅠで求めた総所得金額を求める
Ⅲ.所得控除額の計算(@3点×4=12点)
医療費控除や社会保険料控除、扶養控除等を計算して控除額の合計を求める。
この際、問題用紙にある参考資料で基礎控除額を算出する。
Ⅳ.課税所得金額の計算(@3点×1=3点)
Ⅱで求めた総所得金額(長期譲渡所得金額は除く)から、Ⅲで求めた控除額合計を引いて課税総所得金額を求める。
Ⅴ.納付税額の計算(@3点×2=6点) 問題文にある参考資料として記載されている税額速算表をみて課税所得金額を求め、配当控除や復興特別所得税などを計算して最終的な申告納税額を算出する。その際、申告納税額は100円未満切り捨てとなる。
さいごに
いかがでしたか?
おそらく、過去問題集が手元にないと何を言っているのかさっぱり分からないと思います。 試験合格率は2級で70%前後、合格に必要な学習時間は30~100時間です。簿記などの事務系資格と非常に相性の良い資格です。
これから所得を10種類に分けて本格的なレッスン記事を投稿していきます。
よろしくお願いいたします。
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