子どもの成長に欠かせない部活動。しかし、親にとっては費用面の負担も気になるところです。今回は、ファイナンシャルプランナー(FP)の視点から、部活動にかかるコストを分析し、子どもの人口推移や今後の予測を踏まえた上で、部活動のメリットや現状について考察します。

子育てにかかる費用は学費に加えて習い事や部活動などとても多いわよね。

「教育資金」は、FP技能士の試験で必須の3大資金のひとつですからね!
子どもの人口推移(過去5年)
近年、日本の子どもの人口は減少傾向にあります。総務省統計局のデータによると、2023年4月1日時点の15歳未満の子どもの数は1,435万人で、前年より30万人減少し、42年連続の減少となっています。また、子どもの割合は11.5%と過去最低を記録しました。

子どもの数は減っているけれど、子どもにかける教育費は高くなっている気がするわ!

物価も上がっているし、しっかりと計画を立てなければいけませんね!
今後の子どもの人口予測
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、日本の子どもの人口は今後も減少を続ける見込みです。2025年には1,366万人に減少し、さらに2040年には1,000万人を下回る可能性があるとされています。この人口減少は、部活動のあり方にも影響を与えるでしょう。
部活動をするメリット
部活動には、以下のようなメリットがあります
- 身体的・精神的な成長:スポーツ系の部活動では、体力向上や忍耐力が養われます。
- 反復・基礎練習の大切さ:吹奏楽部や芸術部では、集中力と反復する事の力が身につきます。
- 協調性の向上:チームスポーツでは、仲間との協力が不可欠です。
- 進学・就職への影響:部活動の経験が推薦入試や就職活動で評価されることがあります。
- ストレス発散:学業の合間に体を動かすことで、ストレス軽減につながります。
各部活動競技にかかる費用ランキング
ここからが本題ですが、部活動の費用は競技によって大きく異なります。以下は、年間費用の目安です
順位 | 部活動 | 年間費用(目安) |
1位 | 野球部 | 18万〜27万円 |
2位 | テニス部 | 12万〜19万円 |
3位 | サッカー部 | 11万〜20万円 |
4位 | 陸上部 | 11万〜18万円 |
5位 | バスケットボール部 | 11万〜18.5万円 |
6位 | 吹奏楽部 | 10万〜15万円 |
7位 | 空手部 | 5万〜10万円 |
特に野球部やテニス部は道具代や遠征費が高額になりやすく、費用負担が大きい傾向があります。

野球部は揃える道具も多いし、守備のポジションが変わったらグラブも替えないといけないから大変だわ。

私も学生時代はバスケットボール部に所属していましたが、シューズの買い替えが多く、スター選手のシグニチャーモデルのシューズを買えばバスケが上手くなると思い、高価なシューズばかり買っていた時期があります(=゚ω゚)ノ
最近の部活動の現状・環境
近年、部活動の環境は大きく変化しています
- 少子化の影響:部員数の減少により、合同チームを組む学校が増加。
- 教員の負担軽減:外部指導者の導入が進み、教員の負担を減らす動きが活発化。
- 費用負担の問題:遠征費や道具代の高騰により、部活動の継続が難しくなるケースも。
これらの変化を踏まえ、今後は費用対効果を考えた部活動選びが重要になってくるでしょう。
まとめ
部活動は子どもの成長にとって重要な役割を果たしますが、費用面の負担も無視できません。少子化が進む中、部活動のあり方も変化しており、親としては費用とメリットを慎重に考えながら選択することが求められます。今後の部活動の環境変化に注目しながら、子どもにとって最適な選択をしていきましょう。
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